これ誰の歌？？

ご無沙汰しています。
みなさまお盆休みをいかがお過ごしですか？
私は書き入れ時というか、いろいろと忙しく
１週間に一度しか外に出ていない日々。
早起き作戦でがんばってます。

久々にカンボジアの話し。
写真はプノンバケンという遺跡で知り合った子達。
プノンバケンはアンコールワットの近くにあり
山の上にある遺跡なので眺めが良く、夕方になると
夕陽を見る為に沢山の観光客が訪れる場所である。
私は高い所が大好きなので時間が余ったこともあり、
バイタクのお兄ちゃんを待たせて夕陽よりかなり早い
時間から行ってみた。山道を１０分くらい上って行き
遺跡の狭ーいステップをそろそろと上るとそこは
パノラマで景色が眺められる。
この時間には観光客は２、３人しかいないが、
目の前が開けている上、心地よい風が吹き抜けて
とても気持ちのよいところだ。
遺跡の瓦礫によじ上ってアンコールワットの写真
を撮っていると、そばから片言の日本語のフレーズを
お互いに言いあっている声が聞こえた。
警備員のおじさんがやってきて、危ないから
下りなさいと注意され「あ、すみませ～ん！」と
つい日本語で答えると、日本語を言いあっていた
二人が「あ、日本人だわ！聞かれちゃったかな」と
恥ずかしそうに迎えてくれた。彼らはここで導入された
ばかりの新しい双眼鏡の管理をしている大学生。
ソティムさんとミニアさんは日本語を習っているそうだ。
ここに座ってと椅子を貸してくれてお菓子も食べて
と差し出してくれる。
ソティムさんはすかさずノートを出してきて、
平仮名で「わたしはにほんごをべんきょうしています」
など言いながら書き込む。私が簡単なフレーズを言うと
それもノートに書き込む。
仲のいい二人にミニアさんはソティムさんの彼女？
と聞くと「ともだちです」と嫌そうに言う。
そうだ！と言う感じでソティムさんは携帯を取り出し
これノートに書いてくださいと、曲を流して耳元に
くっつけた。なんだなんだ？良く聞くと日本語の曲だ。
え～・・・”あたらし～この～ま～ちもすこしずつ
なれ～てき～たよ。きのうからふりつづ～くあ～めに
ふとんはびしょぬれ～だ～けど”アカペラで唄われて
いる曲は長渕系のフォーク？？
ノートに書き付けたけど、なんで”昨日から降り続く
雨で布団がびしょぬれに”なるんだ？？雨漏り？
それとも布団干したまま取り込み忘れたか？？
”ひやといのしごとになれて～きたが、わりはいいけど、
まよ～ってるよ”・・・
全部聞き取って書いたがどうしてもわからないところが
一カ所あった。内容は田舎から新しい町へ出て行った
男が彼女にあてたつぶやき。一時代前のフォークか？
それにしてもなんか変な歌詞だったりするから日本人
の曲じゃないのでは？「これ日本人の歌なの？」
「そう」ほんとに？誰なんだ？よくわからない。
「布団て意味わかる？」わからないらしくキョトンと
しているので布団は・・・寝る時にかける、あ！
こっちでは布団かけないよ・・・えーと、ベッドで寝る
時に・・・絵を描いて説明。
気がつくといつの間にかあたりには夕陽を見る為の人々
がいっぱいいて「やばい、ソティムさん達お仕事だよ！」
「ソティムさん日本人がいるぞ、話しかけるんだ！」
「双眼鏡はいかがですか？ここからアンコールワットが
よく見えますよ」教えたフレーズを言うように促すと
恥ずかしがってもじもじしている。
「じゃ、私はあっちで夕陽みてくるから」ここで３時間
以上過ごしているけど、下でバイタクのお兄ちゃん
待っているんだよね～。きっとこんなに長くいると思わず
待ちくたびれているかな？だけど夕陽は見てみたい。
人ごみの中に座って夕陽待ちをしたが雨季なので全然夕焼け
にもならず、６時にはみなバラバラと山を下りていく。
私もそろそろ帰らなくちゃ、
それじゃね、ソティムさんミニアさん又来るね～。
楽しい午後が過ごせました。