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スリランカ旅行記2 絶景列車でゴールへ

SRI LANKA8
(ちょっとおしゃれなコロンボ・フォート駅の時計)

トゥクトゥクの運転手に携帯のSIMが買いたい、と言って途中なんでも屋さんで
SIMカードを購入した。海外用に以前ヤフオクで海外で使える機種を落札してSIM
フリー化してもらったものを持っている。SIMカードをその国で買って入れて
使えばなにかと便利なのだ。400円ほど出して購入し、入れてもらったところ
このUSIMは使えません。との文字が出る。なんでだろう?この携帯がスリランカで
使えないものだろう。と言われたけど、今までタイでもラオスでも使えたよ。
おかしいなあ・・・

駅の窓口で今日こそチケット購入、ゴールまで2等 約120円(運賃は激安)
出発は9時半でまだ時間があるので荷物を預けて駅周辺をぶらぶらする事にした。
でもクローク代は100円、それってなんかおかしくない?

SRI LANKA17

駅前はバスと車トゥクトゥクが入り乱れて走りクラクションの嵐、空気も悪い。
小さな売店が並び携帯屋が多いので、さっきのSIMカードが何故使えないのか
聞いてみた。「これは携帯に問題がある」「え〜、他の国では使えるのに。。。」
どこからかおっさんが寄ってきて「こっちに来てみろ、聞いてやるから。宝石は?」
「宝石?いらない!!何も買わない。あなたは信じられない」「まあまあ俺は
悪いことしないから。こっちだ」道路を渡って向かい側の店に入りシンハラ語で
なんか説明していて、SIMを取り出し、他の携帯に入れてみるとSIMには問題は
ないらしく、この携帯に対応していない、という事らしい。2件入って聞いたが
だめだった。そうなのか〜・・・

おっさんに「じゃあ、どうせこのSIMは私には不要だからこれあげるよ」
「いや、いい。私は貧しいわけではない。
じゃあコーラかジュースでも
飲ませてくれ」なんだそれ?!たかがこのくらいの距離歩いただけで奢る
なんてとんでもない!頼んでないっていうの。「え〜〜〜〜!!」
「まあまあ、じゃあタバコで」「タバコだと〜〜〜!!」
キオスクのような品揃えの店で店の人がタバコ1箱出すので「一箱!!?」
「いやいや、1本だ」25ルピー(15円)仕方なく50ルピーを出すと、
調子こいて2本とか言ってる。なに〜!!1本に決まってるだろう!
「いっぽん!!」
おっさんが「じゃ」なんて握手を求めるから叩いて外へ出る。
まったくよ〜・・・なにが貧しいわけじゃないだよ、たかりだよ・・・ぶつぶつ。

駅前なんてどこもろくな奴いないから、もうホームで待とうっと。


SRI LANKA9

何人か西洋人旅行者がいるので、私もそのそばのベンチに座って待っていると
隣に腰掛けたおじさんが「どこから来た?」「日本」「これからどこに行く?」
「ゴール」おじさんは荷物がビニール袋ひとつなので「荷物少ないですね。
仕事に行くの?」と聞くと「これ見て」とノートを渡されて『コロンボの駅で
このおじさんに話しかけられました。怪しいかなと思いながら結局おじさんの
ゲストハウスに泊まりいろいろな所を案内してもらいましたが、とても良かった
です』
などと何人か日本人も感想を書いてあるノートだった。「ゴールは何も見る
ところがないが、手前の○○で私のやっているゲストハウスに来ないか?」
「いいえ、結構です!」なんだよ、客引きじゃん。。。

そろそろ列車が来る頃だ。列車はぎゅうぎゅうに混む事もあるというので
とにかく席を確保!それも海側!進行方向を聞いておいた。
西洋人カップルにスリランカ人が私が先に入って席をキープするから、
みたいに話をつけているようだ。列車が入ってきて、降りる人を
通してから、ぐいぐいと乗り込み入ってすぐ右側にひとつ席が空いていた
のですかさずキープ!せきとりと呼ばれたこともある私だ。素早いぞ。
さっきのスリランカ人は左側に席を取っていて、ちょっとダメなんじゃないの?

そうして列車は警笛と駅員の笛の音を合図に出発した。
古い車両の天井には扇風機がギコギコ音を立てて回っている。
ドアは全開のまま。席がない人はドアの床に腰掛けて足をぶらぶらさせて
いる。平気なの?落ちないの〜?だってすごい揺れだよ。
SRI LANKA11

すぐに列車は海岸沿いを走り、昨日行ったマウント・レヴィニヤの線路も通る。
いいねえ。やっぱり。
車もクラクション鳴らしっぱなしだけど、列車もずっと鳴らしっぱなし。
線路脇に普通に人がいる事が多いみたい。

SRI LANKA10

次々と物売りが乗り込んできて大声で商品名を繰りかえす。

SRI LANKA13

カゴには揚げたエビにクッキーのようなものがくっついているものや、スパイシーな
ドーナツのようなもの、ピーナツ、マンゴー、パイナップル、ぶどう、よくわから
ない果物、水、ポットに入れたコーヒー・・・バラエティに富んでいる。

アジアの列車ってこれだからいいよね。
チェコからスイスまでの夜行に乗った時、食堂車も売店もなくて、駅で買った
ビールとスナックくらいしか持っていなくて、寂しい思いをした事がある。
それに比べてアジアは物売りが来るから全然心配ない。
すごく興味あるけどまだ慣れない土地だし、移動の途中でお腹壊しても大変
なので我慢する。パイナップル買おうかな、と前の席の人が買って食べている
のを見て思ったら、その後来なかった・・・


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風船売りも乗ってきて、ええ?風船??と思ったら、斜め前のおばさんが
ひとつ買ってて、他にも結構売れてて、子供のお土産にするんだ〜。
へえ〜。
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SRI LANKA14
犬が寝ているのどかな風景は列車から見た駅のホーム。


隣の席が空き、座ったおじさんが「どこから来た?」「日本」
「どこへ行く?」「ゴール」「宿は決まっているのか?」
また、客引きだ〜!!「結構です!!」


そして、またひとり隣にすわったおっさんが同じ質問を始める。
「どこに行く?」「もう結構です!!!」
うるさいっちゅうの!
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SRI LANKA20

3時間ほどでゴール到着。ゴールは16世紀にポルトガルが東方貿易の拠点として
入植しその後オランダ、イギリスの手に渡り歴史に翻弄された街である。
列強が築いた砦に囲まれた旧市街はコロニアルな雰囲気を残し、世界遺産に
登録されている。

砦に囲まれた旧市街のゲストハウスが固まっているあたりに行って宿を探そう。
盛んに声をかけてくるトゥクトゥクに近寄り地図を見せて「この辺りに行きたい
んだけど、いくら?」「メーターないの?」「メーターなんてついている
トゥクトゥクはない。200ルピーだ(120円)」「200!!!私はね、
ここから近いって知っているのね。200なんてするわけないの!100だよ!!」

「100?とんでもない!」「え〜〜〜!!絶対高いもんね」「じゃあ150」
もう150だって高いけど仕方ないと乗り込む。

「宿は自分で見て探すからおすすめはしないで!この辺りに行って!」
一件目の宿に着き、部屋を見せてもらうと窓もあって明るいし、天井が高く
テレビもエアコンも付いててなかなかいい。2500ルピー(1500円)
というが「他の宿がどんなもんか見てみたいから、また来るから」と言うと
「特別にディスカウントするから」と言う。値段ではなくてとにかく他が
どんなか見たいだけだから、トゥクトゥクのおっちゃんに「次!」と案内させ
2件見たがやっぱり最初の宿がいいので戻る。

おっちゃんは「そうだろう、ここが一番いいだろう」と言い、150ルピー
払おうとしたら200しかなかった。するとお釣りがないとかいいやがり
「も〜!!!150も200も高いんだよ〜!!いいよ、もう!!!」

と太鼓腹をどつく。

そして宿は前払いなのでスタッフに「さっきディスカウントしてくれる
って言ったよね?」「いや・・・ごにょごにょ」としらばっくれるので
このおっさんの腹にも一発。
スリランカ人みんな腹出過ぎだよ。

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COMMENT 3

アリー  2012, 11. 06 [Tue] 03:22

何故にそんなに客引きだらけ??
スリランカ人が太鼓っ腹が多いとは意外だ〜〜〜。

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SEENA  2012, 11. 06 [Tue] 10:33

とっても楽しい、電車の旅です。
私は、ニゴンボから頃のコロンボまで 電車に乗ったとき、モノ売りだけでなく
大道芸人さんたちのパフォーマンスもあったくらいでした。(じつは、寝ててみてない)

窓からの景色、Keelesが、なつかしかったです。

ますます、楽しくなってきました。
つづきも、待ってます!!

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a92  2012, 11. 06 [Tue] 11:14

>アリーちゃん
この後、客引きとトゥクトゥクは最大限に利用するという事を覚えました。
スリランカ人男性は90%が太鼓腹ですね。
気になっちゃってつい叩いちゃうんだな。

>SEENAさん
列車の旅はやっぱり楽しかったです。ローカルバスにもタンバリンを叩いて唄う芸人さんが二度乗ってきましたが、とても情緒があり良かったですよ。

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