ルアンパバーン 第二章 エレファントキャンプ1日目

elephant camp1

何度も東南アジアに行っているのに、大の動物好きなのに、珍しい動物の背中に
乗ってみるっていうテーマをひっそりと持っているのに、不思議と象には一度も
乗った事がなかった。今回の旅のプランを考えた時にルアンパバーン北部を回ろうと
思っていたのだけど、その日程のど真ん中にピーマイラオ(お正月)があって、
ルアンパバーンはお祭りで盛り上がるという事と、その時期はラオス人も移動が多いから
混んだりするのでは?という予測で北部はやめておこうかな?と考えた。行く直前に
ラオス在住者のブログでエレファントキャンプという記事を目にした。タイでよくある
マフート(象使い)が前にいてその後ろの椅子に腰掛けて山を歩くというものではなく
マフート体験ができるという。これだよ!!直接象とふれあいたいー!!そんなわけで
急遽プランの中にマフート体験3DAYSコースを組み込んだ。

朝、ゲストハウスに迎えに来てくれたのが3日間私担当でお世話をしてくれるセンと
いう真面目そうな青年。エレファントキャンプはここから約20分車で山に入った
ところにあると言う。たった20分で象がいるような自然が沢山の山に行けるとは!
まず車が到着したのは象が沢山繋がれている場所。ここには11頭の象が飼育されて
いて、9頭はメス、2頭がオスだという。2階くらいの高さのプラットフォームの前に
象が入ってきて停まり、マフートが前に乗り後ろの木の椅子に私が腰掛ける。よく
ある観光で象に乗るスタイルだ。他の参加者と仲良くなる気満々でいたらカップル一組
と私だけだった。途中で写真を撮ってあとで送るつもりでいたらその後会わず、彼らは
1日体験コースだったようだ。寂しいな。。。

途中で前に座るマフートと場所を交代し初めての象の首に座る。でも、なんか注意
事項とかないわけ??なんの説明もない。結構揺れるしつかまるところはないし、
象の頭にしっかりと手を伸ばして体を支える。緊張~!フィットネスボールに乗る
感覚を思い出し、こんな時こそ長年習っているピラティス効果が発揮されるんじゃ
ないの?体幹だよ体幹!30分くらい歩いてプラットフォームに戻り、舟で川を
渡ってバンガローや食堂のある施設に移動し、食事の後に部屋に入る。センの説明に
よると「午後は支給されるマフート用半袖と短パンセット(私、これと同じ服持ってる)
に着替えてもらって象に乗ります。その前に象に指示をする為の大事な言葉を教えます」
象には言葉だけで指示を出すのだそうだ。

一番使うのが「パイ(進め)」あとは「パイサイ(左に進め)」「パイクワ(右に進め)」
「ハオ(止まれ)」「トイ(バック)」「マップ ロン(お座り)」「ルーク(立て)」
「ジャパウ(食べてよし)」「ヤヤ(だめ)」「ジョウ(象に乗る時にそのまま)」
「ハブ(足から上る)」「ソン(足から下りる)」これだけ覚えればよいそうだ。
馬のようにどこのに立つと危ないとか、象の性質の説明とか一切の注意なし。ほんとに
これだけで大丈夫なの??

記憶力低下のため覚えきれないから手の甲にカンニングのように言葉を書き、午後の部
スタート。さっき乗ったトンフーンという象ではなくヴィエンというメスの象。トンフーン
よりも頭の部分がふわふわとして柔らかい。ヴィエンの方が乗り心地がいいみたい。
象の毛は安物のプラスチックのブラシのような硬さで、膝の内側がジョリジョリと痛い。
耳の裏に膝が来るようにすると挟まって安定感があるみたい。(と、教えてくれるわけ
ではないから、なんとなく)常に耳をパタンパタンと動かしているので「なんで?」と
聞いたら虫をはらうためだそうだ。マフートのポーンが後ろに乗り「Vien 35, Phon 35,
same same」と言う。同い年のコンビなんだね。ポーンは日に焼けて真っ黒だから最初
おっさんかと思ったがよく見たら35歳より若く見える。「Phon Baby 3month」と言う。
「赤ちゃんがいるんだ~?」センによるとポーンは結婚して1年半、子供が生まれたばかり
だそうだ。私担当のセンは22歳「来年英語の教師になって結婚します」と言う。とても
紳士的で英語が上手だ。センは私のカメラを持ち象と共に歩いて写真をバンバンと激写して
くれる。

「パイ!」とヴィエンに言うが、ヴィエンは「あんたの言う事なんて聞きたくないわよ」
とばかりに全然進んでくれない。後ろからポーンが「パイ!」と言いながら耳のあたりを
小突いたりしてもあまり言う事を聞いてくれない。イヤイヤゆーっくりと歩き、途中で
停まってなかなか動かない。ヴィエンのスピードはセンが歩くよりもずーっと遅い。
途中で道が分かれるとポーンに「どっち?」「パイサイ!(左)」「ヴィエン、パイサイ!」
と言えばそちらに進む。賢いねえ。よくタイのマフートは先が鍵状になった刃物の様な
物を持っているけどポーンは持っていない。調教してしまえば言葉だけで平気なのだろう。
でも、首に乗っているとヴィエンの頭しか見えないし、どんな表情なのかわからないし
象に乗っているっていう実感があるようなないような。肌はざらざらでしわしわだけど
ほんのり暖かい。そして跨いで座り、落ちないように内股を締めているもんだから内転筋
が疲れた疲れた。ピラティスのレッスンでよく内転筋を使いなさいと言われるんだけど
これはすごいトレーニングですよ、先生。象の高さって思っていた以上に高い。
センに「落ちる人はいないの?」と聞いたらたまに太った人がうまく乗れなくて落ちて
怪我するそうだ。そうだよ、2階から落ちたと同じだから危ないよ。でも、全然そんな
心配とかしてないみたい。気をつけてなんて一度も聞かなかったし。その2階ほどの
高さで山道を歩くというのが不思議な感覚。木の上の方が顔のそばにあるわけだし。

elephant camp2

3時間くらい山歩きをした後、川に連れて行き水浴びをさせる。「マップロン!」と
言うとお座りをするのだが、自分達も川に浸かる。またお座りしたり立ったりすると
ずり落ちてしまうので、しがみつきつつ顔に水掛けて洗ってあげたりして結構大変。
それに私に支給されたウェアが大きすぎて水の重さでパンツがずり落ちちゃって
押さえるのも大変。この水浴びの動作は遊園地のアトラクションに乗っているような
気にさえなる。でも生身の生き物だし、ずっとずっとすごいんだけど。
水から上がって山道の途中でヴィエンとポーンにはお別れ。お疲れ様でした、と
鼻を撫でる。ポーン一人で乗った途端にヴィエンたらすごい歩くの早いんですけど!
やっぱりイヤイヤだったのよね。
elephant camp3

舟で川を渡り、バンガローに戻る。センが「この後チュービング(タイヤチューブの
浮き輪で川下り)やカヤッキング等好きな事をしていいけどどうしますか?」と聞くので、
「チュービングなんて一人でしたら寂しくて泣いちゃうよ。いいです、部屋でのんびり
過ごします」と断り部屋に戻ったら「あれ???部屋の鍵がない~!!」センにカメラを
渡した時に一緒に鍵も渡して、返してもらった時に山道で落としたんだ!センに事情を
説明したら探しに行ってくれるそうだ。私も一緒に探すと言ったら道はわかるから一人
で大丈夫。と言う。ごめんねー。しばらくしてセンが鍵を持って帰ってきた。「あったよ。
あの時急いでいたから落としちゃったんだね。」と優しく言ってくれたけど、この鍵、私
がなくした鍵と違うんじゃないかな??きっとサブの鍵を持ってきてくれたんだ。普通なら
なくした鍵代を取られるというのに、この優しさ!ありがとう~~!!!(涙)

夕飯はレストランでひとりぼっちで寂しかった。遠くでフクロウや鳥の声が聞こえる。
しかし、私の頭の中はバンガローの部屋の事でいっぱい。このバンガロー、私が今ま
で泊まった、ただの掘っ建て小屋系の小屋とは違いとてもデラックスである。
ガラス張りの入り口の前にはポーチになっていて籐のベッドがありそこで川を見ながら
くつろげる。部屋の中もタンスやドレッサーがあってシャワー/トイレも広い。
でもね、屋根の傾斜は三角でしょ、壁は四角なわけね。だから壁の上の方が△に
開いているのね。何もないの、ってことは?虫が入り放題なのよね。。。ライトつけたら
でっかい蛾とか飛んできちゃうんじゃないの??ベッドには蚊帳がつられているから
いいけど、隙間だらけのトイレも怖いし。。。トイレに行くときはトイレの電気はつけずに
ヘッドライトをつけて行きました。。。とりあえず怖い虫は入ってこなくてよかった。
この日は疲れて8時半には寝てしまいました。

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