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BORNEOの旅 7ー オランウータンと遭遇!



二日目のこの日は朝、午前中、午後、夜とトレッキング三昧のスケジュール。
ガイドはアベルという30歳くらいの男性、ドイツ人夫婦のマイケル(ドイツ人
ならミヒャエルではないのか?)とカーチャと一緒に歩く事に。昨日会った
日本人の女の子情報によれば毎日ずっと雨で、午後のトレッキングもできなかった
らしい。昨日はしとしと雨だったけど、今日は天気もよく気持ちいい。そうでないと
カメラや双眼鏡が濡れちゃ困るだの、足元ぐちゃぐちゃだの、気にする事が多くて
動物見るどころじゃない。
朝のトレッキングはキャノピーウォークというBRLの施設である吊り橋から
ジャングルを眺めるというもの。この吊り橋、よく作ったよねーと感心する程
高くて長い。それを支えているのは巨木で、プラットフォームの高さは27m
長さは300mと言うから驚きだ。オランウータンや鳥は樹の樹冠部分にいる
事が多いのでキャノピーウォークは動物の観察にはもってこいだそうだ。
私は高い所が大好きなのでゆらゆら揺れる吊り橋も楽しいし、下を見ると
かなり高くて景色もよく、風が心地よくてずっとここにいてもいいくらい。
しかし、カーチャは高所恐怖症らしく、渡るのにも身がすくんで大変そう。
中継地点がいくつかあって、その先に梯子を2階分上がる所があり、
カーチャは試してみたけどやっぱり無理、と引き返した。
キナバタンガンで鍛えたはずのバードウォッチングアイはやっぱり
まだまだで、大したものも見つけられず朝の部終了。

朝食後はCoffinとView Point とJacuzzi poolと呼ばれる滝に行って泳ぐ
らしい。Coffinてなんだ??これがCoffinだよ。なんて言われてよく説明
聞いていたら200年くらい前の棺桶だった。すごい重い木で作ってあるので
熱帯雨林にも負けず朽ちる事もなかったらしい。崖っぷちに梯子があって
それを上っておばちゃん達が覗き込んで写真撮っているから何だろうと
私も上って覗いてみたら歯がついた上あごと骨が転がっていた。。。
写真なんて撮りたくありません~!Coffinて何?古墳??帰って来て
調べたら棺桶だった。そのまんまね。
とにかく足元はぐちゃぐちゃなので木の枝の杖を支えにして歩かないと
何度もスリップするし、雨の多い季節は大変!と言っても雨期は2月いっぱい
と聞いていたんだけど、毎日一度は雨が降る。
途中で超巨大ダンゴムシとか巨大ムカデとか「ほら」なんて教えてくれるけど
ひえ~!!そんなものありがたくないんですけど。遠くからゴリラの雄叫び風の
声が聞こえて、アベルが鼻をクンクンさせ、オランウータンの臭いがする。
と、立ち止まった。え!!オランウータン?!胸をときめかしたけど、声は消えた。
こんなもんだよね、オランウータンなんていたとしたって「ほらあの木の上の方に」
「え?どこどこ?」なんて茶色い影が見えるくらいに決まっている。

ジャグジープールという滝つぼの浅瀬に子供が立ってきゃあきゃあ言っている
から近寄ったら魚が足元に沢山いた。私も並んで立ったら魚が足にわらわら
噛み付いてきて子供以上にぎゃ~ぎゃ~騒いでしまった。以前トルコだったか
どこかでやっぱり足の皮膚を餌に食べに来る魚がいたことがあったけど
それはツンツン程度だったのに、この魚はカリカリって齧っている感触で
ものすごーい気持ち悪いのだ。逃げる。アベルが滝の上に行くとジャグジー
プールのような所があるから付いて来て、と上って行くと裸足なのに
葉っぱも落ちたり木の根があったりしているどろんこの所を歩かなければ
ならず、ここにヒルがいたらどうする~~~!超ビビる。滝の上の岩部分は
は水がぐるぐると流れ込みまさに天然のジャグジープールでかなり気持ち
よかった。そろそろ引き上げるか、でもまたどろんこ道を裸足で歩くのが
嫌だったから滝つぼに飛び込めば歩かなくてすむ。ちびっこはバンバン
飛び込んでいるけど、2mくらいあって怖い。私の前に大学生くらいの
ギャルがやっぱりきゃあきゃあ言ってビビっている。わかるよ~、
その気持ち。やっと彼女が飛び込み、次は私の番で、先月水泳大会で
飛び込んだばかりだけど、それより高いし深そうだし怖いー。でも
どろんこ道のほうがもっと怖い~。意を決して飛び込んだ。鼻に水
入ったー!でもちょっと楽しかった。外国の滝って入って遊べるから
好きだ。日本の滝はそんなところがほとんどないからつまらない。

昼食後、午後のトレッキング。みんなヒルよけの為に長袖長ズボンのいでたち
の中、滝壺にいたギャルはキャミソール一丁だ。平気なの?と聞いたら
「平気よ!イギリスは天気が悪いから日差しをがんがん浴びたいのよ」
って・・・私はヒルが平気なの?って聞いたつもりだったけど、日焼けの
心配かい?大胆だー!

それぞれのグループごとにスタートしてトレイルを歩き始めて案外すぐに
振り返るとさっきのギャルがいたグループが後ろで立ち止まっていて、
ガイドがトレイルを外れた薮の中から合図していてみんな薮に入り込もう
としている。何かいるらしく、指を指して教えてくれる。アベルは気づかず
どんどん進んで行ってしまい、一番後ろにいた私がドイツ人夫婦とアベルに
「エクスキューズ ミー!」と声を殺して呼びかけるけど全然気づかず
「エクスキューズ ミーーーー!!!」ようやく気づいてくれて一緒に
薮の中に。オランウータンを見つけたらしい!!!葉っぱをかき分け
もうヒルなんて気にしている場合じゃない。パキパキと木の枝が折れる音が
して3mくらい頭上の枝に茶色い影が!そ~っとそ~っとそばに
寄って見上げるといた~~~!カップルのオランウータンでメスはちょっと
見にくい樹の影にいるけど、オスはありがたいことに見易い枝に移動して
ぶら下がってのんびり葉っぱを食べている。時々こちらの人間を珍しそうに
観察している。ガイドによればたぶん8歳くらいだろうと言う。
信じられないよ~。こんなにもそばでゆっくりと見られるなんて想像して
いなかったから。期待もしていなかったのだ。ジャ~~~っとおしっこして
下にいた人が危うくかけられそうになる。
この間20分くらいだったかな?と思って写真の履歴を見たら約30分間も
そばでただ立ってじっと見ていた私達。パラパラと雨が降り出して来た。
頭のよいオランウータンは葉っぱの下に移動していた。森の人という意味の
彼らは私達と変わりがないのだ。見ている誰もがHAPPYな気持ちになって微笑
んでいる。じゃあ、そろそろこの辺で引き上げよう!みんなすっかり満足
してトレッキングを終えた。
オランウータン見られればヒル何匹に噛まれてもいい!と思ったけど、
ヒルはくっついていなかった。ふ~、良かった。

夕食後アベルとナイトトレッキングに出かけた。私があと見たいのは
スローロリスとか小さい猿!・・・蛍と蛇とカエルくらいしか見られず。
まあいいや、今日はオランウータン見たから。

カメラが広角レンズなのでボケボケですが・・・
orangutanleaf
オランウータンの手から落ちてきた葉っぱ

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COMMENT 2

saho  2009, 05. 07 [Thu] 18:20

すごいね~、オラウータンに遭遇できたんだ!

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a92  2009, 05. 07 [Thu] 19:05

sahoさんとはもしかしてケダ? 
見られてうれしかったっす~♪

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