世界の車窓から
- 26, 2008 23:23
- ハンガリー、チェコ、スイス
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プラハからスイスまで夜行列車の旅。
ハンガリーのチケット売り場での大変な思いはもうしたくない。
チェコではチェドックという元国営旅行代理店で椅子に腰掛け
じっくり相談をして夜行列車のチケットを購入した。
プラハを17:11に出発、スイスのチューリッヒには翌朝
6:20に到着予定。簡易寝台の4人コンパートメント。
まあ、毎回のごとく駅までは簡単には行けず(宿から地下鉄
の駅まで道がわからず歩いていたおばさんに聞いて一緒に歩いて
もらい、思っていたより遠くて大汗かき、もしや間に合わない?
等と心配しながら)駅に着いて、夕飯用のサンドイッッチと
ビールとお菓子を購入。しかし、車内で何か買いたい時
の為にちょっとお金を残しておかなくては・・・
今までヨーロッパを縦断している列車はいろいろ乗っている
けれど、想像していた特急とはまるで違って、とっても古~い
ぼろ~い列車であった。ハンガリーもチェコも全然東欧の匂い
はせず、ちょっとがっかりだったのに、この列車だけが思いきり
東欧だ。
ベッドの上段を予約していた私ははしごを上って自分のベッドに
腰掛けた瞬間に後悔した。せ、狭い・・・屈んで座らないと頭が
天井にくっつく。下段にすれば良かった・・・そしてベッドの幅
はすごーく狭く、手摺もなく、もし寝相が悪かったら170cm
くらい下に落ちて怪我してしまう!恐怖。。
まぶたピアッシングにアートメイクの眉毛のお姉さん車掌が
回ってきて「このコンパートメントはあなた一人よ」
「え~!チューリッヒまで誰も乗ってこないの?」
「ええ、寝るときはチェーンロックを締めてね。朝食は5時よ」
「朝食?いくら?」「チケット代に込みよ」「食堂車とか売店は?」
「ないわ」朝食が込みはいいけれど、売店くらい欲しいな。
チェココルナをとっておいたのに使えないで余ってしまう。
これがタイなら、停車駅ごとに物売りのおばちゃん達が乗り込んで
きて、ビールにも珍しい食べ物にも困る事がない。
ビールはあっという間に飲み終わり、う~ん、もう1本買って
おくべきだった・・・と後悔。一人でコンパートメント占領は
かなりラッキー、お隣の部屋は6人部屋で話し声が聞こえて
ちょっとうらやましいけれど・・・覗いてみたら上中下と
3段ベッドになっている!!ベッドに座る事もできない
だろう。うわ~、あれにしないで良かった。。。

ベッドはどこでも選び放題だったので、進行方向に向かった
上段ベッドに寝た。下段より何センチか広いような気がしたから。
幅65センチくらい?大男のヨーロピアンは寝返りうったら床へ
ダイブになることだろう。
朝食が5時だと言われたから4時半には起きて準備
したが、ザルツブルグ駅で1時間以上も停車している。
ザルツブルグと言えばオーストリアだ。でも地理的にどの
辺りにあるのかよくわからない。5時を過ぎても朝食が出る
気配はない。。6時20分にチューリッヒに着くのか??

してインスブルックに着いた。
インスブルック、オリンピックの開かれた場所!
駅前には山、そしてスキージャンプ台!
ザウス船橋とはわけが違う。(もうとっくにないか・・・)
それにしても・・・・もう到着時刻の6時20分は過ぎ
ちゃっているんですけど!!チューリッヒ駅で友人が
待っているんですけど!!・・・携帯がないから電話
できない・・・どうしよう・・・・困った・・・
車掌さんに「チューリッヒには何時に着くの?」と聞いたら
「あと1時間」と言われた。オーストリアの地図がないから
ここからチューリッヒまでどのくらいの距離なのかが
ちっともわからず、とにかくどうにもならないんだから
諦めるしかないんだ、友人は問い合わせかなんかすれば
電車が遅れているのがわかるだろう、と言い聞かせる。
しかし廊下の窓からのんびり外を眺める人々は遅れに
なんとも思っていないようだ。日常茶飯事かな?
私だって友人と待ち合わせがなければのんびり
世界の車窓からなのに・・・

3時間遅れ。パンとコーヒーだけ。でも付いてきたバターが
超超うまい!!バターはあんまり好きではないんだけど、
このバターはミルクの味が濃くて、さらっとしていて、
油脂って感じがないのだ。バターだけ舐めてもいいと
思ったのは初めて。


チロ~リア~ンな景色
朝食が終わって、もうそろそろ着くのだろう・・・
そう信じて待つ事数時間・・・
やっとやっとチューリッヒに到着!!
なんと6時間遅れの12時30分過ぎ。。。
何事もなかったかのように普通に到着。
列車遅れまして申し訳ありません、なんて放送もなし。
怒っている人なし。
日本人よ、5分や10分遅れなんてどうって事ないぞ。

大好きなニキ・ド・サンファルの特大『ナナ』
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